1970年大阪でアジア初の万博として日本万国博覧会が開催され約半世紀が経ち
当時テーマ館のシンボルとして建てられた太陽の塔が昨年48年ぶりに
内部空間が再生され常設展示施設としてオープンしました。
完全予約制で昨年申込者が殺到し予約が取れなかったのですが
先日ようやく念願の内部展示を見学に行ってきました。
内部展示のテーマは生命のエネルギー、下層階から上層階に上がるに連れて
生命の進化が進み、中央にある「生命の樹」オブジェには様々な生き物の造形が
展示されています、当時は動きが加えられていたそうです。
原始の生命体から動線を進んで行くと人類に近づくのですが最上段はなんと
クロマニョン人!岡本太郎氏の現代社会への皮肉?現代人は進化出来ずに
退化していると言うメッセージが聞こえてきそうです。
また最上階の回廊フロアには太陽の塔、右腕部分から当時はエスカレーターがあり
大屋根に導く動線があったそうですが、LED照明で鉄骨構造が美しく照らされ
幻想的な空間に演出されていました。
当時は地下空間に「地底の太陽ゾーン」地下展示があり生命根源の世界を表現して
いたそうですが、今回その中心にあった地底の太陽と言う万博開幕後、行方不明に
なっていた岡本太郎氏の造形が復元され、導入部に再現されています。
今回は建設事のパネル展示やアイデアエスキース等も展示されていて
岡本太郎氏の世界観を改めて身近に体感できるものとなっていました。
竣 工:1970年 日本万国博覧会 テーマ館プロデューサー岡本太郎
構 造:鉄骨・鉄筋コンクリート造
高さ/約70m 基底部直径/約20m 腕の長さ/約25m(片側)
場 所:大阪府吹田市千里万博公園1-1