堺での開催は3回目となる「世界遺産劇場」に参加してきました。
今回は「ここ堺、日本が始まる」と題して3世紀~7世紀、日本の中心として発展した堺、巨大な古墳群を造った古代の日本人の精神に思いを馳せ、
この遺産をどのように活用していくかを問い人類の宝である古墳を未来の人々に引き継いでいくと言うテーマでした。
最初に世界遺産実行委員長、中西進先生の堺から日本の歴史が始まったと言う基礎知識の公演があり、その後ゲストによるトークセッションが
ありました。どのような思いで巨大な古墳を造ったのだろうか?等、思いをめぐらせたトークの中で一番印象に残ったのは、対外的にアピールする
モニュメントのような物だったんじゃないかと言う意見でした、これほどの物を造れる技術力があると言う事を誇示し戦争にならないように
現代で言う核の抑止力みたいな事かな?と言うのは納得でした。
他のトークでは古墳は宮内庁の管轄で調査もなかなか進まないので謎の部分が多くもっと調査を進めて歴史を深く理解した上で
保存し伝承していく必要があるだろうし、内部に入れるように出来ないものかと思います。
それから堺の人も古墳を上から見た事が無いんじゃないかって言う笑い話がありましたが、現在気球に乗って上空クルーズと言う企画が進行中と
いう事でしたが、これは個人的に前々から思っていることですが古墳を上から見れる展望台のような施設を作ってほしいものです。
最後にリーディングシアター(読み語り)があり、スサノオがヤマタノオロチを退治すると言う有名な物語ですが
少し取っ付きにくい神話の世界を現代風に演じていて、とても分かりやすく観劇出来ました。
日 時:2022年2月15日
場 所:フェニーチェ堺大ホール/18:00~開演
第 一 部:世界遺産大学 トークセッション「百舌鳥の古墳を語る」
出演/中西進、中野信子、古市憲寿、黒羽真璃央、オブザーバー/宮前誠、司会/都築由美
第 二 部:世界遺産劇場リーディングシアター「スサノオ異伝」
出演/黒羽真璃央、染谷俊之、牧島輝